「通信課程」とは?
高校には全日制、定時制、通信制の3課程があり、平成30年度の学校基本調査によると、
全国で186,580人(高校生の5.4%)が通信制課程の高校に在学しています。
「通信制課程」は毎日の通学が困難な働く青少年のために昭和23年に設置されました。
本校の通信制課程は昭和23年に福岡県立修猷館高校に設置されて以来70年間、
福岡県唯一の公立の通信制高校として、多くの卒業生を輩出してきました。
平成9年に本校の開校と同時に修猷館高校から移設されました。
平成2年度から、それまで4年間と定められていた修業年限が「3年以上」に改正されました。
これにより、3年間での卒業が可能となりましたが、3年間で4年分の学習をこなすのは非常にハードです。
独学に近い学習や仕事との両立の難しさから、残念ながら途中で断念してしまう人も多いのです。
その一方で、4年以上かけてマイペースで学習を進めている人も大勢います。
一番辛いのは「孤独」との戦いでしょう。
たった一人で学習していかなければならないのです。
誰も後押ししてくれる人はいません。すべては自分自身の力で乗り越えていかなければならな
いのです。
なお、学校からの大切な連絡も、原則として郵送でお知らせします。
毎回きちんと本人が内容を確認しなければなりません。
「学習方法」
通信制では、レポート、スクーリング(面接指導)、テストの3本柱で単位を修得していきます。
「レポート」
通信制での学習の中心はレポートです。
科目ごとにそれぞれ決められた枚数のレポート
を提出しなければなりません。
そのための学習は、基本的には自学自習です。
毎日、自宅で教科書や学習書を読みながらレポー
ト作成に取り組みます。
レポートは、一通につき、A3判1枚分の設問に答える形式ですが、
記述式の問題、特に自分自身でじっくりと考えるべき問題が多いのが特徴です。
レポートは学校に郵便(第4種郵便)で送ります。
(スクーリングへ登校した際に、提出することも可能です。)
それを教科担当の先生が添削し、しばらくたってから送り返します。
再び手元に帰ってくるまでに1ヶ月位かかります。
ただし、出来の悪いレポート(空欄等があるもの)はすぐに戻ってきて合格するまで「再提
出」しなければなりません。
なお、レポートにはそれぞれ提出期限があります。
「スクーリング(面接指導)」
スクーリングと呼ばれる面接指導(授業)が、
土曜日と日曜日に行われています。
年間では18回になります。
授業は45分の場合は6時限、(2回に1回は
90分の4時限)で行われ、自分の選択している
科目の授業に出席します。
ただし、すべての授業に出席する必要はありません。
各科目ごとに定められた標準出席時間(1~8時間)以上に出席すれば良いのです。
なお、単位修得のために必要な出席時間数は、教科・科目により異なります。
必要時間数以上の出席ができるよう、早めに、計画的に出席する必要があります。
その他、7月と12月に行われる特別スクーリングもあります。
スクーリングの内容は、レポートの解説が中心ですが、実験・観察や実技・実習を行う教科・科目もあります。
「テスト」
テストは前期・後期の年2回です。
2週間にわたって土曜日と日曜日に行われます。
試験時間が重なる科目は、事前に申請すれば、
特別時間で受けることもできます。
きちんと準備の上受験し、必要な点数をとる必
要があります。
以上の「スクーリング」「レポート」「テスト」の条件を全て満たすことによって、単位修得が認められます。